毒きのこによる食中毒に「ご注意を!!」

 福島県は、自然豊かで天然のきのこも豊富に産出されています。また、近年の健康志向は天然食を好む傾向にあり、それにつれて毒きのこを原因とする食中毒が毎年発生しています。
 福島県における毒きのこ中毒の多くは家庭において発生しています。  
 きのこの判別は、容易ではなく、食べられるきのこと毒きのこを間違えたことによるものがほとんどです。
 スライドを参照し、次のポイントを守って自然の恵みである秋の味覚を楽しみましょう。



知らないきのこは絶対に食べない。(譲らない)

きのこに関する「言い伝えや迷信」を信じない。



毒きのこによる食中毒の発生状況(過去10年間)

年 度 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
件 数 2 3 6 6 10 5 4 6 6 5 20 73件
患者数 6 8 28 27 40 10 8 28 25 18 51 249人

*過去5年間の食中毒のうち毒きのこ」によるものが、約40%を占めています。



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高等植物:アジサイ

和名(科名)アジサイ(ユキノシタ科)      

別名紫陽花、ハイドランジア      

英名Hydrangea      

特徴日本原産の園芸植物として世界各地に広がり、100種以上の品種がある。花の色は、産地や同じ株でも赤や青など変化に富み、俗に「七変化」と言われている。2008年6月、料理に添えられた葉を食べて、2件の食中毒が相次いで発生した。      

有毒成分古くから、青酸配糖体を含むと言われているが、定かではない。嘔吐性アルカロイドの可能性も指摘されてはいるが、未だ明らかではない。料理に添えられることがあるが、食用は避けるべきである。  

毒性部位葉茎花      

毒性弱不明不明      

食用の可否×不明不明

yuudoku006 高等植物:

和名(科名)ドクゼリ (セリ科)      

別名オオゼリ      

英名Water hemlock, Cowbane      

茎高60~100cm      

特徴茎は分枝し中空、葉は2回羽状複葉で小葉は不規則に深く切れ込んだ鋸歯をもつ。7~8月に複散形花序に白~淡桃色の花をつける。タケノコ状で中空の根茎をもつことと茎丈が大きいことが特徴で食用のセリと区別できるが、葉の形状がよく似ていて生育環境も共通しているため、若葉をセリと間違い、中毒事故が多い。葉は精油を含みほのかな香りをもつが食用セリの独特の香りとは異なる。全草に猛毒のポリイン化合物(シクトキシン)を含有していて、根茎をワサビ、ガマと間違えた中毒例もある。誤食するとめまい、流涎、嘔吐、頻脈、呼吸困難等の症状が現れ、死亡する危険も大きい。毒成分は皮膚からも吸収されるので注意が必要。国内外で牛馬の死亡例も多い。      

有毒成分ポリイン化合物(シクトキシン)

分布北海道から九州、ロシア、朝鮮半島、中国、ヨーロッパ、北米の湿地、水辺。   毒性部位茎・葉花地下部(根茎)      

毒性強毒強毒強毒      

食用の可否×××

yuudoku007 厚生労働省:自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ジャガイモコンテンツへスキップ

高等植物:ジャガイモ             


写真提供:矢原正治)      

和名(科名)ジャガイモ(ナス科)      

別名馬鈴薯、バレイショ、ポテト      

英名Potato      

茎高50~100cm      

特徴南米アンデス高地原産のナス科植物。世界の温帯地方で広く栽培される多年草。地中に横にはう地下茎をもち、その先端に肥大した塊茎をつける。葉は互生し長い柄があり、羽状複葉で5~9枚の奇数の小葉に別れる。茎の高さは50~100cm程で、柔らかく特異な臭いがある。6~7月ごろ上部の葉腋から花序をだし、数個の白~うす紫色の花をつける。まれにトマトのような実をつけることがあるが、アルカロイドを含むので食べない方が良い。      

注意親芋で発芽しなかったイモ(芯が硬くなっている)、光に当たって皮が薄い黄緑~緑色になったイモの表面の黄緑の部分、芽が出てきたイモの芽及び付け根に、ソラニン等のステロイドアルカロイド配糖体を含み、味が苦くなる。掘り出したイモでも、小さいもの、地中の浅い所にあったイモにはソラニン類が入っているので注意して料理する。ソラニン類は水に溶けやすいので、蒸す料理ではなく、ゆでる、二度ゆでする調理方法をとると中毒する確率が減る。ジャガイモの保存中に芽が出た場合、芽の付け根の硬くなった部分は確実にとり除くこと。硬くなった部分にはソラニンを多く含む。      

有毒成分ステロイドアルカロイド配糖体(ソラニン、カコニンなどの)      

分布日本各地。世界中で食用として生産。  

毒性部位塊茎の緑皮塊茎の芽及び付け根の部分      

毒性中中      

食用の可否××

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高等植物:コバイケイソウ       

和名(科名)コバイケイソウ (ユリ科)     

別名ハエドクソウ、ハエノドク、ハエコロシ、シシノハバキ      

茎高50~100 cm      

特徴バイケイソウによく似ているが少し小型で、花は白く花穂が目立つ。しばしば大群落をつくる。バイケイソウと同様、新芽の時の形態が山菜のオオバギボウシ(地方名ウルイ)やギョウジャニンニク(地方名アイヌネギ)と似ているため、中毒事故が多い。オオバギボウシの葉は葉柄があって、主脈から側脈が出るのに対し、コバイケイソウの葉は無柄で、完全な平行脈であることなどで識別できるが、芽出し期にはわかりにくいため、少し葉が開いたもので確認するとよい。不快な苦みがあることも特徴。全草に有毒アルカロイドを含有し,加熱しても毒は消えない。誤食すると嘔吐,下痢,手足のしびれ,めまい等の症状が現れ、死亡する危険もある。      

有毒成分アルカロイド(プロトベラトリン、ジェルビン、ベラトラミンなど)      

分布本州中部以北、北海道に分布し、深山や亜高山の湿った場所に生える。バイケイソウに比べてやや高い所、日本海側に多い。  

毒性部位茎・葉花地下部(根茎)      

毒性強毒強毒強毒      

食用の可否×××

yuudoku009 高等植物:トリカブト類      

和名(科名)トリカブト類 (キンポウゲ科)     

別名カブトギク、カブトバナ、アコニツム   

茎高50~200cm      

特徴茎は直立あるいは斜めになる。秋に枝分かれした茎の先に独特な兜状の花を咲かせる。種類が多く,花色は一般に紫色で,稀に白色,淡黄色など。全草に有毒アルカロイドのアコニチンを含有し,春に,食用野草のニリンソウなどと間違って誤食される中毒事故が多い。塊根は加工して漢方生薬「附子」「烏頭」などとして利用される。葉柄はトリカブトでは中実,ニリンソウは中空。      

有毒成分アルカロイド(アコニチン,メサコニチン,ヒパコニチンなど)      

分布日本各地。北半球の温帯から寒帯に広く分布する。  

毒性部位茎・葉花地下部(塊根)      

毒性強毒強毒強毒      

食用の可否×××

yuudoku010 高等植物:スイセン      

和名(科名)スイセン類  (ヒガンバナ科)   

英名Narcissus ( ラッパスイセンはDaffodil)      

茎高20~40cm      

特徴園芸品として色や形の異なる多くの種類がある。多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い。      

開花時期には早咲き系と遅咲き系がある。ニホンズイセンなどの日本種は12月から2月頃、ラッパスイセンなどの西洋種は3~4月頃に開花する。      

葉はニラ、ノビルによく似ているため間違えやすい。鱗茎はタマネギと間違えやすい。ニラとの区別は臭いをかげばすぐにわかる。ニラは強烈な臭いを放つ。      

有毒成分アルカロイド(リコリン 、タゼチンなど)。他にシュウ酸カルシウム      

分布ニホンズイセンは関東地方以西の本州の暖地海岸に生える。園芸用として広く栽培されている。  

毒性部位葉鱗茎      

毒性中中      

食用の可否××

yuudoku011 和名(科名)チョウセンアサガオ(ナス科)

別名ダチュラ、マンダラゲ、キチガイナスビ

英名Strmonium, Datura leaf      

特徴インド原産の一年草で、高さは約1.5mになり、全草はほぼ無毛である。葉は卵型から広卵型で、長さ8~15cm、8~9月頃葉腋にろうと状の白い花が一個ずつつき、花冠は長さ15~20cmになる。花が八重咲きで紫や黄の色をつけるものもある。果実は球形の果で、太いとげがあり、直径が3cmほどになる。      

有毒成分アルカロイド(l-ヒオスチアミン,アトロピン,スコポラミンなど)      

分布世界中の熱帯,亜熱帯,暖温帯広く分布.      

コメントチョウセンアサガオの仲間には、ケチョウセンアサガオ、シロバナヨウシュチョウセンアサガオ、ヨウシュチョウセンアサガオなどがあり、古くから薬用として栽培されている。  

毒性部位全草      

毒性有毒      

食用の可否×

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概要版 高等植物: 和名(科名)ユウガオ (ウリ科)      

別名フクベ、カンピョウ、チブル(沖縄)

英名Bottle gourd       果実長60~90cm

特徴つる性の一年草。長さ数メートルになる蔓を伸ばし、葉は心形で縁は掌状に浅裂。7月から8月ごろ、白色の雌花と雄花を咲かせる。花冠の先は5裂し夕方に開き翌日の午前中にはしぼみ大きな果実を実らせる。      

ヒョウタンの苦味(ククルビタシン類)の少ない品種が食用のものとして選別されたものがユウガオである。ヒョウタンの誤食による中毒例の他、まれにククルビタシン含量の高いユウガオによる食中毒が報告されている。未熟果を煮物や漬け物にするほか、実を帯状に薄く剥いで乾燥させ、干瓢(カンピョウ)を作る。      

有毒成分ククルビタシン類      

分布熱帯アフリカ原産で、カンピョウ用に栃木県南部で主に栽培されている。  

毒性部位果実      

毒性中      

食用の可否○

yuudoku013

高等植物:ヨウシュヤマゴボウ

和名(科名)ヨウシュヤマゴボウ (ヤマゴボウ科)      

別名アメリカヤマゴボウ、ポークウィード

英名Pokeweed, Inkberry      

茎高1.5~2.0m      

特徴ヨウシュヤマゴボウの花序は長い柄があって垂れ下がり、茎は紅色を帯び、葉も紅葉する。秋になると1センチ程度の果実(液果)は黒熟する。      

国内に自生するヤマゴボウの茎は緑色で葉も深緑色となり、花序は短い柄があり直立し、果時でも下垂しない。モリアザミ(キク科)は本州、四国、九州に自生し、この根を「ヤマゴボウ」と称し、しょうゆや味噌漬けなどとして売られている。植物名と商品名がヤマゴボウと言うだけで全く違った植物です。その他にフジアザミなどアザミの仲間も「ヤマゴボウ」として若芽を食す地方もあるが、やはり外見が全く違う格好をしているのでよく確認して誤食しないよう注意が必要です。特有のにおいや刺激、味はほとんどない。      

有毒成分アルカロイド(フィトラクシン)、硝酸カリウム      

分布北アメリカ原産だが、日本には明治初めに渡来し、現在では各地に雑草化している。実を鳥が食べ繁殖し、庭先など身近でも見ることができる。  

毒性部位果実地下部(根)      

毒性有毒有毒      

食用の可否××

yuudoku014 高等植物:ハシリドコロ           

和名(科名)ハシリドコロ(ナス科)       別名オメキグサ、サワナス      

茎高30~60cm      

特徴根茎は肥大し,節を生じる。茎や葉は無毛で柔らかい。葉は互生し,葉身は狭長楕円形で有柄。花は花柄の先端につき帯紫黄色,広鐘状で5浅裂し早春に咲く。果実は球形で径はおよそ1cm,萼に包まれる。根茎をロートコン(莨根)といい,鎮痛薬などに用いるが,有毒のアルカロイドを含むため劇薬に指定されている。古来,芽生えをフキノトウ(ごく若い芽生え:有毛)や柔らかく美味しそうな山菜と誤認する中毒事故が発生している。誤食するとほろ苦く,思いのほか美味であるが,後に嘔吐やけいれん,昏睡などの中毒症状を発症する。      

有毒成分アルカロイド(ヒヨスチアミン,アトロピン,スコポラミン)      

分布日本各地のやや湿り気のある林床や沢沿い  

毒性部位根茎および根葉果実      

毒性強毒強毒強毒      

食用の可否×××